トップメッセージ

代表取締役社長 兼 C EO 岡村 恒一

「サステナビリティ推進」と「業績向上」を両輪に、ミッションを実現する

私たちオカムラ食品工業グループは、「海の恵みを絶やすことなく世界中の人々に届け続ける。」というミッションを掲げています。このミッションは、私たちが海の恵みをお届けするグローバルな食のインフラとして社会に貢献するための根幹的な経営指針です。

現在、世界の水産市場は需要の増大が続く一方で、気候変動や海洋汚染、過剰漁獲といった深刻なリスクに直面しています。こうした不透明な環境下において、私たちが策定した「中期経営目標 2030」は、「国内養殖量の拡大」と「海外卸売事業の拡大」という 2つの成長エンジンによりミッションを実現し、水産業を持続可能な「成長産業」へと進化させるための決意を示すものです。

私は、サステナビリティの推進とグループの持続的な業績向上は、どちらか一方が欠けても成立しない「成長の両輪」であると考えています。「中期経営目標2030」においては、2030年に向けた課題や成長戦略とともに、「ESG への取組み」のパートを設けて「気候変動への対応」「海や川の資源を守り育てる」「地域への貢献」「事業を支えるガバナンス体制の強化」「多様な人材が安心して活躍できる環境づくり」という 5つのマテリアリティごとに今後の方針と活動の方向性を示しています。海や川などの自然を活用して地域社会で養殖事業を行い、グローバルに事業を展開する当社グループにとって、これらのマテリアリティは事業との親和性が極めて高く、まさに事業活動において取り組むべき重要課題と考えています。

2つの成長エンジンの一つである「国内養殖量の拡大」が意図するのは、単なる規模の拡大ではありません。それは、ASC認証に代表される責任ある養殖モデルを確立し、環境負荷を抑えながら良質なタンパク質を安定供給するという、社会課題解決への回答でもあります。また、「海外卸売事業の拡大」においては、グローバルに事業を展開するエリアを拡大し持続的に成長していくために、「事業を支えるガバナンス体制の強化」や「多様な人材が安心して活躍できる環境づくり」が求められるのは言うまでもありません。

業績の向上によって得られた資本を、次世代の養殖技術や環境配慮型設備、マテリアリティ解決のために再投資する。そして、そのサステナビリティへの取り組みが、グローバル市場での競争優位性を生みさらなる収益を生み出すとともに、中長期的なリスクを低減させる。この循環こそが、中期経営目標2030で私たちが目指す、強靭で持続可能な企業グループの姿です。

当社グループはこれからも、人々の心に安心をもたらす産業であることに自信と誇りをもって各事業に取組み、食にまつわるさまざまな社会課題を解決してまいります。それは AIやIT業界のように急激な成長をお約束できるものではないかもしれません。しかし、長期的な展望を持ち確実・安定的に成長していく、そして社会の役に立つ企業としてゆるやかに歩みを進めていくつもりです。株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様には、こうした当社の特徴をご理解いただき、ぜひとも末長いお付き合いをお願いしたいと思います。

株式会社オカムラ食品工業
代表取締役社長兼CEO

岡村 恒一