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養殖で地域の産業化を
促進していきたい

日本サーモンファーム株式会社 代表取締役社長 鈴木 宏介
日本サーモンファーム株式会社 代表取締役社長 鈴木 宏介

課題は「地域での産業化」

設備投資資金や人材面の課題は勿論ありますが、養殖量拡大のための技術的な課題はだいぶクリアできてきたと思います。

オカムラ食品工業グループのデンマーク子会社の技術を日本仕様に転用した循環型中間養殖場も2019年に試験運用を開始して以来、年々運用レベルは改善・進化できていると感じています。

ですが、養殖量拡大に向けてそれ以上に課題となるのは、地元の方々に継続的に受け入れてもらうことだと思っています。そのためには、養殖をその地域でしっかり産業化していくことが必須です。自然環境が豊かな地域だからこそサーモン養殖が産業となり、そこに当社だけでなく周辺産業も含めて一緒に発展することでその地域の経済が活性化し、地域の方々に養殖の産業化の恩恵を感じてもらえると思っています。

青森県今別町の循環型中間養殖場
青森県今別町の循環型中間養殖場

養殖量の拡大と効率化を図る

今では養殖大国として知られているノルウェーのフィヨルド周辺も、以前はどこにでもある田舎でした。そこで養殖産業が発展するにつれ、工場や物流拠点ができ、人が集まり、大経済圏になっています。

もっと多くの人に当社に興味を持ってもらいたい、養殖の魅力を感じて参画してもらいたい、それによって「地域で産業化が促進される好循環を生みだしたい」、と思っています。

そのためには、養殖事業を拡大し、興味を持ってもらえる規模にしていかなくてはなりません。また、効率化も進めて付加価値の高い事業にしなくては、事業の拡大は進むべくもありません。これらを進めることが、私の役割だと思っています。

自治体や漁協と連携した養殖プロジェクトの推進

日本サーモンファームでは、現在、人口減少が進行する青森県の深浦町および今別町で養殖を行っています。また、深浦町、今別町以外の地域においても、各自治体や漁協と連携しながら地域の産業振興、雇用創出を通じた地域活性化に寄与しています。

取組み例については、こちらをご覧ください。