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バージ船の導入による
環境負荷の低減効果

バージ船導入の目的

従来、従業員が漁船に餌を積み、沖合にある生簀に近接して手作業で給餌を行っていましたが、養殖生産量に比例して人員工数も増え、大規模化による規模の経済が働きにくく、悪天候下では十分な給餌が行えない点など、従業員の安全確保が困難となるリスクを抱えていました。

これらの課題を解決し、スマート養殖の推進を通じた養殖の近代化の実現を目的に、2022 年に国内のサーモン養殖事業においてバージ船を用いた遠隔給餌システムを導入しました。

バージ船を用いた遠隔給餌システムの導入は国内初の試みですが、デンマークにある当社のグループ会社における運用ノウハウを活用することで、この度の実現に至りました。

今までの給餌
今までの給餌
パージ船での給餌
パージ船での給餌

資源の有効活用と環境負荷の低減

海中カメラにて魚の空腹状態や摂食に適した水温などを観察しているため、適切なタイミングにて給餌を行うことが可能です。このことから、従来よりも餌の食べ残しが減少し、資源の有効活用と環境負荷低減に繋がっています。結果として、FCR(増肉係数)は導入前と比べ3%改善することができました。

FCR(増肉係数)

天候に左右されない計画的な育成

従来、時化の際には海上が不安定で危険である事から漁船を出せず、給餌を断念せざるを得ませんでした。魚の生育にとって適切な摂食タイミングでの計画的な給餌は重要であるものの、天候により給餌機会が左右されてしまうという課題がありました。

バージ船導入によって遠隔操作による自動給餌が可能となり、天候に左右されない給餌方法が確立され、計画的な魚の生育に繋がっています。

結果として、養殖期間における給餌日数を24%増加することができました。

養殖期間(12月~翌6月)の給餌日数