気候変動への対応

二酸化炭素(CO2
排出量の削減

背景

当社グループは、サーモンを中心とした川上から川下までの垂直統合型のビジネスモデルで、グローバルに事業を展開しています。サーモンなど当社が扱う水産物は、生産地と消費地が遠く離れているために、輸送の過程でCO2を多く排出してしまうという問題があります。

当社グループの取組み

国内養殖量拡大を通じたCO2排出量の削減

平成29年度水産白書によると国内の生食用サケ・マス類市場は約10万トンあると言われていますが、このほとんどが海外からの輸入に頼っています。特に、冷凍せずに鮮魚のまま輸入する場合はCO2排出量の多い空輸に頼らざるを得ない状況です。当社グループの国内養殖量を増やすことで国内自給率を上げ、結果として輸送におけるCO2排出量の削減に繋げていければと考えています。

また、サケ・マス類の需要が旺盛な東南アジアでも、北欧や南米からの輸入が大半を占めています。当社グループの国内養殖量を増やし、より消費地に近い日本からの供給を増やすことで、CO2排出量削減に貢献できると考えています。

当社グループにおける国内水揚げ量の推移

当社グループにおける国内水揚げ量の推移

給餌作業に伴うエネルギー使用量の削減

従来の給餌は、毎日何艘もの小型船が生簀まで往復し、かつ給餌のために長時間エンジンを稼働させる必要がありました。

バージ船導入を通じて生簀への往復回数が減ったことなどにより、養殖量当たりのエネルギー使用量は削減されています。

単位当たり軽油使用量

単位当たり軽油使用量

海藻類養殖によるCO2の吸収

ブルーカーボン(海中の炭素)対策として、試験的にワカメ養殖への取り組みを開始しました。ワカメは、海中に溶け込んだCO2を吸収して光合成をして、酸素を放出します。同時に炭素がワカメに蓄積(固定)され、枯れた後も長い期間にわたって海底にとどまり、固定されます。ワカメが増えればCO2をより多く固定でき、海の健康に資すると期待されます。

当社グループでは、2023年5月に採苗、11月から海面での養殖を経て、2024年3月に収穫しました。今年度についても、同規模での試験養殖を継続しています。一歩一歩着実に進めながら、将来的には大きな取組みに発展させていきたいと考えています。

培養作業の様子
収穫作業の様子(2024年3月)

ASC認証、MSC認証等の取得

当社グループでは、養殖や漁業に関する認証を以下のとおり取得しています。

ASC認証 MSC認証
オカムラ食品工業
青森本社
ASC-C-02123 MSC-C-51492
同 東京本社 ASC-C-01295-1 MSC-C-55616
日本サーモンファーム ASC-C-03543
ASC00219※
Musholm A/S
Loejstrup Dambrug A/S
ASC-C-01242
ASC00332※
MSC-C-55521
Okamura Trading Myanmar ASC-C-01295-2

※マークがついたものがFarm認証で、それ以外がCoC 認証です

ASC認証とは水産養殖管理協議会(Aquaculture Stewardship Council)が管理運営する養殖に関する国際認証制度です。MSC認証とは海洋管理協議会(Marine Stewardship Council)が管理運営する漁業に関する国際認証制度です。また、CoC(Chain of Custody:加工流通過程の管理)認証とは(MSC/ASC) 製品の製造・加工・流通の全ての過程において、認証水産物が適切に管理され、非認証原料の混入やラベルの偽装がないことを認証する制度です。

Farm 認証とは、ASCが策定した基準に準拠して養殖が行われていることを証明する認証です。

いずれも、水産資源や環境、社会に配慮した持続可能な漁業・養殖業を進めるための認証制度です。環境と社会に配慮した養殖・漁業を行わなければ、持続的に水産資源を供給し続けることはできません。当社グループはこれらの認証取得の拡大を通じて、将来に亘って安定的に水産資源を供給することを目指します。

なおASC認証の詳細はこちらをご覧ください。