サーモン養殖のマメ知識

養殖サーモンの
色と味

サーモンはなぜ赤い?

天然のサーモンは、カニやエビ、オキアミなどの餌に含まれるアスタキサンチンという色素の影響で身が赤くなります。一方、養殖のサーモンは飼料にアスタキサンチンを混ぜることで、赤い身色になります。アスタキサンチンには、紫外線によるシワの形成を抑える抗酸化作用があり、サプリメントや化粧品としても販売されています。

色へのこだわり

生食用サーモンの代表格と言えば、当社の扱うサーモントラウトと、輸入品として目にすることの多いアトランティックサーモンがあります。両者の違いの一つとして、色が挙げられます。一般的にはサーモントラウトの方が赤みがかっていて、特に日本ではそれを好まれる消費者の方が多いです。
この赤み、飼料の影響以外に水揚げ時の活締めやその後の冷やし込みの巧拙、さらには凍結方法や保管方法も影響しているのではないかと当社では考えています。お客様に喜ばれる色合いを実現するため、様々な視点で日夜研究を続けています。

サーモンの味

脂肪分の調整は餌である程度可能ですが、味のそれ以外の部分については、現時点で科学的に確立された何かがあるわけではありません。
ただ当社では、「健康な魚は美味しい」と思っています。
そのため、海面生簀内の魚の密度を日本サーモンファームでは1.5%までと決めています。密度をもっと高くして一つの生簀で養殖できる量を増やすことは可能です。ただ、ストレスなく泳ぎ回れる程度のスペースがあった方が、きっと健康な魚=美味しい魚になると思っています。
また、FCRが良いということは、給餌が適切に行えている、魚が餌を快適に食べられていることの一つの現れですので、やはりこれも魚の健康に繋がり、「美味しい魚」に繋がると思っています。