台湾の新拠点で、会社を一から築いていくのは刺激的。

Okamura Trading Taiwan Co., Ltd.

業務經理(Sales Manager)

T.Yamashita 2017年 中途入社

2021年に設立したOkamura Trading Taiwanで活躍するT.Yamashita。設立間もない会社で新規顧客の開拓に努め、会社の仕組みも一から構築しているといいます。海外での仕事のやりがいや、幼い子どもを連れた台湾生活とは?

日本食や日本人が手掛けた食品を海外に広められるのが嬉しい

日本食材などの市場が著しく成長している台湾に、2021年10月に設立したOkamura Trading Taiwan(OTTW)。日系の外食チェーンや量販店などに対して、本社製品のイクラやサーモン・サバの加工品、日本から調達した水産加工品をはじめとした日本食材を販売する海外卸売事業を行っています。
私はこのOTTWで、営業から仕入れまで幅広い業務を行っています。特に注力しているのが新規顧客の開拓です。日本などで培った顧客網を活かすことに加え、日系レストランを訪れて実際に食事をし、「品質・価格面でお客様が困っている食材はないか?」と探ったうえで商談を行うなど工夫を凝らしています。
台湾では日本食などが多く出回っていますが、「どこか日本の味と違う」とお悩みのお客様もいます。ある時、私はベトナムで当社が加工したサバの味噌煮を提案しました。その商品は日本製のタレを使い、日本人の指示のもとで作っています。日本人が手掛けた本物として自信を持って提案したところ、「こういう商品を探していた!」と喜んでいただくことができました。日本食や日本人が手掛けた食品を海外に広められる仕事に、大きな意義を感じた瞬間でした。

設立間もない会社で、一から仕組みを作りあげている

日本には、仕入れや輸入などさまざまな専門知識を持つスタッフがいて、受注後は要件を伝えるだけで滞りなく商品が手配されます。しかし、OTTWは設立間もないので、こうした日本にある仕組みを、一から自分たちで構築していかなければなりません。必要に応じて現地スタッフを雇ったり、知識・経験に長けた日本のスタッフに相談したり、台湾ではどうすべきかを検討したり。何もないところから会社の仕組みを一つひとつ作りあげていく日々は、まるで初めて一人暮らしをした時のように刺激的です。
また、台湾では食品を輸入する際、原材料や添加物に対する規制がとても厳格です。多くの野菜や調味料が使われている惣菜などは、手続きに膨大な手間と時間がかかります。それゆえに、お客様が入手を諦めてしまっている食品もあるはずです。そういう食品の輸入を実現して他社にはない強みにできるよう、私たちは何ヶ月もかけて手続きを行い、輸入の高い壁にも挑んでいます。
こうした挑戦を積み重ねていくことで、OTTWを台湾市場における日本食用シーフードサプライヤーのトップにすることが私の目標です。

幼い息子を連れて家族で台湾生活
親切な方も多く、とても快適です

私は、妻と息子を帯同して台湾に赴任しました。息子は赴任直前に産まれたばかりで、現地でしっかり検診を受けられるかなど不安もありましたが、実際に台湾に行くと日本語で対応してくれる病院もあって安心しました。台湾の人々が、子どもや育児中の夫婦にとても親切なことにも驚かされました。体格のよい私でも、息子を抱っこして電車に乗ると皆さんが席を譲ろうとしてくださいます。
中国語は、オンライン講座で勉強中です。今は中国語が必要な仕事があると現地スタッフに頼っていますが、自分自身で話せると活躍の幅が広がります。ゆくゆくは中国語で商談できるようになりたいと思っています。
日本語や英語が通じる方がいたり、日本食レストランが多かったりと、日本に近しい部分が多い環境です。家族3人で、快適な台湾生活をめいっぱい満喫しています。

1日のスケジュール

9:00
出社して、まずはメールをチェック。
9:30
社内会議。業務の進捗や、その日にやるべきことを確認。
11:00
日系の外食チェーンと商談。
12:30
会社に戻りながら昼食。さまざまなお店を開拓中。
14:00
社内会議。コンテナのスケジュールや次回の仕入れ製品などを確認。
16:00
日系の量販店と商談。
17:30
見積りの作成やサンプル手配など、お客様からの宿題に対応。