サーモン養殖の流れ(国内)
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発眼卵の仕入(11~12月頃)
毎年11~12月頃に仕入れます。日本では検疫の関係で仕入先が限られています。当社ではアメリカおよびカナダのサプライヤーから安定的に供給を受けています。
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孵化(11~2月頃)
孵化場は青森県深浦町と今別町にあります。11月~2月が孵化の時期になります。ここで卵から5g程度の幼魚まで育てます。丁寧に手で選別しながら、良質の卵のみを孵化させています。
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淡水養殖(3~11月頃)
中間養殖場で淡水養殖を行います。3月~11月が淡水養殖の時期になります。5g程で中間養殖場に移された幼魚は、この期間で800g程の稚魚まで育成されます。中間養殖場は青森県深浦町に2か所と青森県今別町に1ヶ所あります。
深浦町の大峰中間養殖場では世界遺産の白神山地から流れ出すミネラル豊富な水を使って養殖しています。一方、今別町は屋外循環型中間養殖場にて養殖しています。こちらは、河川の水ではなく、地下水を利用した中間養殖場になります。 -
海水馴致(11~12月頃)
海水馴致とは、淡水で育った中間魚を海水に馴れさせる作業を言います。いきなり淡水から塩分を含んだ海水に入れると魚は死んでしまいますので、半日ほどかけて徐々に海水に馴れさせます。
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海面養殖(11~4月頃)
海面養殖場で海水養殖を行います。11月~4月が海水養殖の時期になります。800g程で海面養殖場に移された稚魚は、この期間で3~4kgの出荷サイズまで育成されます。海面養殖場は青森県今別町・外ヶ浜町の沖合と青森県深浦町の沿岸にあります。
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水揚げ(4~6月頃)
毎年4~6月に水揚げが行われます。
今別町の海面養殖場では、海外から輸入したフィッシュポンプで魚を吸い上げて水揚げします。これにより、網を使う水揚げよりも魚に傷をつけずに水揚げが可能になります。水揚げは当日出荷が可能となるよう夜中から開始されます。 -
出荷(6~8月頃)
水揚げされたサーモンはただちに青森市内の工場に運ばれ、早朝から一次加工が行われます。
鮮魚での販売の場合、その日のうちに水揚げされたばかりの新鮮なサーモンが、トラックで販売先に向けて出荷されます。
一部は冷凍され、冷凍庫に保管されます。その後、海外などに向けて販売されます。